 |
外国為替情報 - 初歩の外国為替
|
|
|
|
 |
|
 |
 |
外国為替市場 |
 |
外国為替市場はどこにあるか
「市場」というと、どこか特定の建物に人がたくさん集まって、大声をあげながら取引している姿を思い浮かべます。
外国為替市場は、株式市場などと違って一つの建物の中で取引が行われているわけではありません。取引を仲介するブローカーや電話、電子機器、インターネットなどを使い、市場参加者をつないで、通貨の売買をしている市場です。
1985年の秋、プラザ合意により、1米ドルが240円から急速に円高になりました。余りに為替レートの変動が激しく、輸出業者の中には悲鳴を上げるところも出始めた頃、国会議員の中には「外国為替市場は輸出企業を苦しめており、けしからん。一度,視察に行こう。ところで市場はどこにある?」との声が上がったという、笑うに笑えぬ話があります。株式市場のように具体的な建物の中に、市場がある訳ではありません。
皆さんが、テレビのニュースで見る外国為替市場は、銀行のディーリングルームであったり為替の売買を仲介するブローカーの取引現場であり、これらは市場の一部です。
各国の中央銀行、世界中の金融機関、金融機関の間に入って、外国為替取引を仲介する仲介業者(ここまでを「狭義の市場参加者」といいます)に加え、輸出入業者、商社、証券会社、投資家などが、あらゆる通信手段を使って、通貨を売買します。我国では、1998年4月の外国為替管理法の改正により、誰でも銀行を経ずに外国為替の取引が可能となりました。それまでは「為銀主義」と言って外国為替取引を行うには、外国為替公認銀行を経由しないと取引できませんでした。1999年1月より、欧州統合通貨であるユーロの登場でドイツマルクやフランスフランは姿を消しましたが、これにより主要通貨はドル・円ユーロの三通貨になりました。この主要三通貨を軸に、多くの通貨が24時間取引されています。エレクトリクスの発展で、東京の銀行でも、ロンドンやニューヨークの金融機関と取引が瞬時に成立したりします。
外国為替市場は、世界で最大の市場です。
世界の主要都市には、必ず外国為替市場があります。ロンドン、ニューヨーク、東京、シンガポール、香港、フランクフルト・チューリヒなどが主な外国為替市場です。BIS(国際決済銀行)は三年に一度、外国為替の取引高調査を行っています。2001年4月には、48カ国において調査が行われました。この調査によると、外国為替市場での取引高は、一日平均で一兆六千百九十億ドル(約百九十四兆円
)が取引されている、とてつもなく大きな市場です。日本の国家予算を 八十兆円としますと、その二・四倍のお金が一日に動く世界最大の市場です。また、世界中で取引されているわけですから、ほとんど二十四時間
、常にどこかの市場が開いています。このような性格を持った市場ですので「眠らない市場」とも言われます。
世界の外国為替市場の中で、東京市場は、重要な市場のひとつとなっています。東京市場では、一日平均で千四百六十八億ドル(約十七兆
六千億円)の通貨の売買が行われ、世界の為替取引の9.1%が、取引されています。
ロンドンの五千四十億ドル(30%)、ニューヨークの二千五百二十億ドル(16%)に次ぐ世界第三位の重要な市場です。
しかし、外国為替の取引高は、三年前の1998年に比べ、世界的に減少しています。1998年の4月の調査では、一日平均の取引高は、一兆九千五百八十億ドルでしたが、三年後の2001年には、17%あまりの減少を示しました。これには欧州統合通貨ユーロが導入されたこと、金融業界の再編成の波が世界的に押し寄せたこと、一部の地域にアジア通貨危機の影響が残っていたこと、世界的に経済活動が停滞していたこと、などが取引高減少の原因になったものと思われます。
|
|
 |
|
|
|